ケマンソウ
Lamprocapnos spectabilis
■属科・タイプ:ケシ科の宿根草 ■花期:4月〜5月
しなるように伸びる枝をタイを釣る釣竿に見立て、タイツリソウの別名でも知られます。原産地は中国東北部から朝鮮半島で、日本には室町時代の初めに渡来したといわれています。以前は高山に咲く山野草のコマクサと同じコマクサ属に分類されていましたが、現在ではケマンソウ属に変わっています。ふっくらした花も葉も、またみずみずしい印象の株姿も春の庭によく似合います。古くに渡来した花は、いまでも親しまれていて、個人邸の外周りの植栽で見かけることもたびたび。和の庭にも洋風の庭にも似合う取り入れやすい宿根草です。なお、全草に毒があるので誤食しないように気をつけてください。